“実践型いなか生活デザインインターンシップ”

 

3.紀ノ川沿いに広がる平野(平地)での農業(主に米・野菜)、学べます。

 

山脈に囲まれた紀の川平野で米や野菜を作っています
山脈に囲まれた紀の川平野で米や野菜を作っています

事業主紹介

――農園紹介――

・現在4代目の専業農家。

・かつて米農家だったが、おじいちゃんの代に葉タバコ農家になり、初めはサラリーマンと農業の二足のワラジで働いていたが、葉タバコの値段が良い時代だったので、外の勤めをやめて家業の農業専門でいくことにした。 高卒→洋裁の裁断士(プロ)→簿記学校講師(22~30歳)→農家


・農家を継いだ当時は「自分の力で農業で儲かるようにするんだ!」とうぬぼれていたけど、やっていくうちに、「食べていく分を稼いで後は自分のやりたいことや家族とのコミュニケーションに時間を費やしていく」生き方があることに気づいたんよ。

ちょうどタバコは栽培期間がぎゅっと詰まっていて、余裕のある時期があるので空いている時間に林業がしたくて、林業ボランティアに参加したら岡田さん(県の林業関係者)と出会って、幸せな時間の使い方をね、学んだんよ。 ※今は葉タバコ栽培はやっていません。


★農業や産物についての考え方としては、

 -産物の見た目より味を重視する人に食べてもらいたい。

例えば米は無農薬米を作っていて、カメムシで黒くなってしまうけど、そのままでも価値を分かってくれて、喜んで食べてくれる人に買ってもらいたい。キュウリも曲がったキュウリになるけど、見た目と味が関係ないことを知っていて、喜んで食べてくれる人に買ってもらいたい。

 -基本農薬はほとんど使わない。

ネギは一般的にはすごく消毒が必要だけど、冬は当然消毒しないし、夏も少しの農薬(1回だけ)で作っている。タマネギなんかは消毒しておらず(消毒0回)、除草剤のみ使用している(これは近所に迷惑にならないようにするため。自然分解されるものを使用)。

耕種的防除(昔ながらのやりかた。おじいちゃんおばあちゃんの知恵)で、手間をかけて育ててます。

※耕種的防除とは、病害虫の防除を農薬にたよらず、土作り(土壌改良)、耕起、輪作、 抵抗性品種・台木の利用、無病苗の使用、被害残さの除去、栽培環境適正化などの 栽培方法の改善により防除を行う農業耕作方法。


・米を作っているけれど販売目的じゃないんよ(自家用と知り合いに売る程度)。最新の方法は何百万もかけたら出来るけれど、お金をかけずに昔ながらの方法で作る米作りでやってます。

・現在はほとんど契約栽培で、一般の人には、足を運んでくれた人、知り合いになった人に限定して提供している。何でもかんでも売るのではなくて、少量生産の美味しいモノだけを顔を知ってる人に売りたい


・栽培作物は

イチジク、梅、水稲、白菜、キャベツ、ナスビ、インゲン、ダイコン、ニンジン、秋じゃがいも、タマネギ、葉タマネギ、ダイズ、ササゲ、キササゲ、トウモロコシ、サツマイモ、青ネギ、加工用トマト、ワケギ、マクワウリ、ニンニク、ナタマメ、春菊、ホオズキ、キュウリ、オクラ、菜の花、ブロッコリー、レタス、チマサンシュ、パンダ豆、黒豆、大豆、小豆、ソラマメ、エンドウ、スナップエンドウなど


 

▼未来に向けて

 -農業を通じた社会福祉、社会貢献。農業(加工品開発も含めて)で雇用を生み出す。

まずはシルバーさんを雇って農業でお金を払える形をつくりたい、その後障害者も受け入れて、農業も障害者の生活も回っていける形をつくりたい。

 -自分の子どもが「農業やりたいな」って思えるような農業をやりたい。



▼インターンシップ参加者に対して

農業ってみんなが思っているより楽しいですよ! 自分食べたいから色んなものを作ってます。ホンモノの畑で完熟した果物なんかはとても美味しいので、ぜひ食べてもらいたい!

まずは一度見学にきてください!そしてどんどん意見を言ってください!

農業のやり方は僕が教えます。よそから来た人の意見、見え方、提案を教えて下さい。

 -1千万円以上を農業で稼ぎたい人には向いていない。

 -ここで学べるのは、「もうからないけど、食べていける自給自足農業」

 

                                                               (文責:田中)


インターンシップ募集要項

期間

年中受け入れOK。旬を感じながら仕事ができます!。まずはお問い合わせください。


受入場所

和歌山県紀の川市


研修概要

基本は農作業。


研修内容

・6:00~15:00 途中休憩有り(季節によって変動します。希望に合わせて勤務時間の短縮も可能です)

・当園の作業に慣れて頂いた後、他の農作業や地域を知りたい方には臨機応変に対応致します。

・上記の作業に関わる中で、当農園について学び、地域について学んだ後は、色々な企画に関わって頂いたり、自主企画を実践して頂くこともあります。


受入定員

1日の受入定員は3人


応募条件

・毎日で無くても良いですが、最低7日間以上参加できること。

・年齢制限はありません

・駅から歩こうと思えば歩くこともできる距離です。


費用

参加費は要問合せ(食事代・保険料・宿泊代等は含まれません。)


備考

制服・作業着の支給はありません。

障害者の方も受入可能です。ただし介助者もセットで参加できること(要相談)。

4-6月は梅、5-7月は田植え、8-10月は畑、9-11月はイチジクメインの作業になります。


こんな人に向いているかな

・いろんな野菜について勉強したい方

・減農薬栽培について勉強したい方

・昔ながらの農業の知恵に触れたい方

・割と人のいる「いなか」を体験したい方

・楽しみながら農業がしたい方




無農薬水田なので、タニシもカエルもわんさか!
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タマネギ小屋。 小屋の立て方、保存の仕方にも農家の工夫が詰まってます
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農園(の害虫や鼠)を取り仕切る、「そら社長」
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