2.中山間地農業+加工+販売(6次産業化)と山の暮らし、学べます。
――農園紹介――
・代々専業農家で、現在の園主は13代目 1711年から農業をやっています。
・時代に合わせた農業もやっていて、現在は、梅、栗、柿の3種の果樹+野菜(地域特有の赤土のジャガイモ栽培、ブラックベリー、タケノコ、山菜の活用など)がメイン。
・中山間地農業を実践:高品質な少量多品目農業で収益をあげていく、
・栽培方法は慣行農業で農薬や化学肥料なども使っていますが、それらはごく微量・最低限で、減農薬・減肥料を実践しており、「地力を活かす農業」を行っています。
何百年と耕し続けられる「持続可能な農業」をすることで、周りの環境や山の環境を守り続けていく、その象徴として当園ではササユリが育つ環境を守り続けてきて、これからも自然と共生した農業を続けていきます。
※ササユリ・・・6月になると当園内のそこかしこで数百のササユリが咲き始めます。ササユリは繊細な植物であり、人間が下草刈りをして日照量を調節し、肥料になる落ち葉もある程度かき出して多すぎずほどよく痩せた土地でないと生育できず、手を入れてやらないと生きられないが、手を入れすぎても生きられない植物で、里山の自然を象徴する植物とも言われています。人間との距離が離れすぎても近づきすぎても育たない、人間と自然の共生環境で成り立つ植物なのです。
「畑だけではなくて、景観・周辺環境・自然を守りながら農業を続ける」のも農家の務めと考えています。
▼未来に向けて
-農産物を作る+加工+直接販売、いわゆる6次産業化に挑戦するとともに軌道に乗せていき、農業経営をより安定化させつつ、全部ひっくるめた「農業」で食べていけるようにしていきたい。
-新しい商品もどんどん開発して、同時に加工場での雇用も生み出していきたい。
-持続可能な農家であり続けるためには、地域の活性化とも切り離せないので、農家ががんばることで地域も元気になって、過疎化にストップをかけて、地元が活性化していくと思う。農業と地域活性化の両輪でこれからもいろんなことに挑戦していく。
-あと10年以内に形を作りたい。
▼インターンシップ参加者に対して
-今の時代はどこでも情報を入手できるけれど、そこの場所でしか感じられない経験や空気感というのは自分から現地に行かないと手に入れることはできない。いなかには都市部とはまた異なる創造的な発想を生み出す環境がそろっていいて、人間的な活動を豊かにしてくれると思うので、刺激を受けにぜひ一度来て感じてもらえたらいいな。
-農業は体力よりも忍耐。作業は少しは体力がいるけれども、地道に作業をやり続けるという忍耐の方が重要で、収穫した後の選別作業のようにコツの方が重要になってくる作業もたくさんあります。
さらに当園では産物の加工・販売も行っているので、力仕事では無いさまざまな作業があり、参加者に合わせて対応しています。
-いなかにある自然、例えば木一本でもよく見ると色々な「みどり色」があることが分かると思うけれど、そういった細かなことを感じられる人になって欲しい。都会で働いているうちに感じる心をどこかに置いてきてしまった人には、今ここで「感動」する気持ちを取り戻して欲しいな
(文責:田中)
受入場所
和歌山県海草郡紀美野町
研修概要
基本は農作業メインで参加者の能力と希望を考慮してコーディネートします
研修内容
・8:00~17:00 途中休憩有り(季節によって変動します。希望に合わせて勤務時間の短縮も可能です)
・当園の作業に慣れて頂いた後、他の農作業や地域を知りたい方には臨機応変に対応致します。
・上記の作業に関わる中で、当農園について学び、地域について学んだ後は、色々な企画に関わって頂いたり、自主企画を実践して頂くこともあります。
受入定員
1日の受入定員は3人
応募条件
・毎日で無くても良いですが、最低7日間以上参加できること。
・35歳くらいまでの方
・現場までの公共交通機関は無いため、車を持っている方が望ましい。車の無い方は要相談
費用
参加費は要問合せ(食事代・保険料・宿泊代等は含まれません。)
備考
制服・作業着の支給はありません。
こんな人に向いているかな
・中山間地農業(コメを作れないいなかで生き残る!)を感じたい方
・農業の6次産業化(生産、加工、販売)を現場で感じたい方、あるいは色々商品開発してみたい方
・いなか暮らしのナリワイとして農業を考えている方
・いなかって何?どんなとこ?という方
・事業主は男性ですが、受け入れ担当者は女性なので、男性の視点にはない農業も勉強できます。女性の方にも。